すきゅ村のお話 1 -Story of Scy Vil. 1B-


あっちにいけと、石を投げられるすきゅびともいました
おいしそうだと、ヒトに食べられてしまうすきゅびともいました
(すきゅびとを食べたヒトの話によると、チキンのようで美味しかったのだそうです)

 

 

 

 

すきゅびとは悲しくなりました

ただ、ヒトと仲良くしたいだけなのに
上手にココロが伝わらなくて悲しくて、すきゅびとは村に帰ってしまいました
また、小さな村で静かなくらしをすごしました

 

 

でも、やっぱりヒトと仲良くなりたいココロは諦められませんでした
すきゅびとはカミサマに毎日お願いしました

「カミサマ どうかすきゅびとのココロをヒトに伝えられるようにしてくださいきゅ」

 

 

 

 

まいにちまいにちお祈りしていたある日、フシギな光がすきゅびとの前に現れて言いました

このタネをココロを込めて育ててみなさい

すきゅびとの手には宝石のようなキラキラとしたタネがありました
すきゅびとはそのタネを大事に大事に、ヒトと仲良くなりたいというココロを込めて育てました

 

 

 

 

すると、とてもきれいな花が咲きました
ふしぎなことに、その花を手にすると、仲良くなりたいという気持ちが花を通して伝わってきたのです
すきゅびとは、町のヒトにその花を渡してみました
すると、すきゅびとのココロが、ヒトに伝わったのです
「そうか、君たちはぼくたちと仲良くなりたかったんだね」

 

 

すきゅびとはうれしくなって、どんどん花を育てました
不思議な花は、すきゅびとが悲しいときは悲しい気持ちを
励ましたいときは励ましたい気持ちを

幸せなときは幸せな気持ちを
ヒトに伝えてくれました

すきゅびとは、言葉や顔の代わりに、花を育ててヒトと心を通じることができるようになりました
それから
少しずつ 少しずつ すきゅびとはヒトに言葉を教えてもらって、ヒトとお話ができるようになりました
すきゅびとは、ココロを伝えられるこの花で、たくさんのヒトを笑顔にしたいと思いました

そして、すきゅびとは村でたくさんお花を育てて、花束やきれいな飾りをつくることにしたのです

 

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